top of page

作詞作曲:雨森文庫
​歌唱:音楽的同位体 星界(SEKAI),夏色花梨

レーゼドラマ星界(SEKAI),夏色花梨
00:00 / 05:02


初めからずっと 離れ離れだった僕らには
孤独を語る資格なんて微塵もあるはずもなく
夢中で生きるより死に方を選べる方が幸福だと
快楽に溺れるって水中みたいに苦しいのかな

僕らは摩耗を繰り返した日々に追われているわけで
敢えて血を流す脚本を日課みたいに組み込んだ
語弊や誤解はそのままに罠にはまる兎を待ち侘びて
風評纏った考察の過剰な経緯だけを切り抜いた

時計の針が廻った頃 君に変化を生み出せたなら
僕はつまり君の心を殺してしまった存在だ
遺書に書き留めていく日々を毎晩更新して今日も浸る
あの日背中を押してくれたのは君で そして僕は今日屋上

いつも通りの朝 死体を横目に誰のせいだと嘯いて
目隠しを外し観た現実世界が思うほど綺麗じゃなくても
網膜に一途にしがみついた誰かの飛び降りと弱さと
僕と似ていると遭うごとに笑う今日も今日の日は首を吊る
(罵声)

掛け違えたボタンなんか指摘されでもしなきゃ気付かない
他人は他人に興味ないから溜息を捩じ込んだ 
なあ、空ってなんで青いのかなって思う間もなく雲が描かれて
吐き捨てた息
「止まない雨はないけれどまた雨は降り始める」

 

適当に散りばめた言葉 誰かを貫く悪意の刃
罪悪感はない 痛がらず楽に死ねたのなら
気付かないうちに誰かが誰かの犠牲になって成り立ってる
僕には関係ないけど 君の番だよって血溜まりの中

栞を挟めた場所思い出せずに今日も何かを忘れてく
最期まで語られず未完を迎えて伏線を遺す日記のよう
網膜を焼いて消え去った景色にやっと僕は安堵して
綺麗だと笑ったあの夕陽すら今日も今日の日は奪ってく存在

この気持ちにまだ名前はないと
特別とすら呼ぶものじゃないと
その程度には誤魔化しただけの
明日には消える感情
いつか僕が過去形で語られる日が来るのなら
運命じゃなくて偶然だよって少しだけの抵抗

いつも通りの朝 遺体を後目に僕のせいかと呟いて
目配せをして息を吐くだけの胡乱な世界に肩まで浸かって
稚拙で甲斐無い醜態が悪目立ちをして生きていく強さ
後で悔やむも後で悔やまないも二文字に置き換えれば変わらない

不釣り合いな矜持に比例するようにいつか君さえ忘れてく
罵声は銃声との大差なく空虚な木霊として聴き流す
世間が選んだ妥当な言い訳に僕は今夜も縋り付く
生きる理由も死ぬ必然も自分では決められず今日も終わる
今日も

ありふれた末路 惨状に 北叟笑みながら指を立てる
(僕たちはいつも 死ぬことなんてなんとなく受け入れて生きてはいるけれど)
遠吠えは蔓延る歌のどれよりも美しく
(誰も 誰だってそれが 今日や明日だなんて思っちゃいないんだ)
眼も耳も口も塞いで狂った倒錯者を演じてる
(悔いのないように 笑って死ねるようにって 結局どうすればいいのか分かっていないから)
幾度目かの脱皮を繰り返しまた虚像を塗り変えた
(寝過ごしたり考えずぼーっとしたり 問われても答えられない日々を生きている)

どうでもいいことばかりで君の人生は埋まっていくけれど
(例えば明日地球が終わるとして 人生最後の日になってしまったとして)
どうしようもないことだけが僕の人生を彩っていくけれど
(それでも僕は明確な意思を持って自信を持って歩いていくことは出来ないだろう)
千文字後には誰かの不幸から目を逸らしていく
(こんなはずじゃなかった)(うまくいくと思ってた)
そんな数多の物語を読み解いてさえなお僕らは変わらないまま

 

レーゼドラマ

じゃあ、どんなつもりだったのって
​死ぬ間際に聴いてあげるよ

bottom of page